<センター長挨拶>

 学校法人福岡大学は、9学部31学科、大学院10研究科34専攻が一つのキャンパスに集積し、2万人を超える学生が集い、教職員2千人以上が教育・研究に従事している西日本屈指の総合大学です。さらに同地区の大学病院を含む3つの大学病院と2つの附属高校、一つの附属中学があり、教育、研究、医療及び地域貢献活動を行っています。

このような活動には多くの製品、エネルギーや水を使用するため、廃棄物、二酸化炭素及び汚水などの環境への負荷を与える物質が発生します。薬品等を使用する場合は、環境を汚染しないように、さらには作業従事者の安全が確保されるように万全の措置を講ずる必要があります。

 環境保全センターは、環境保全を第一とする独立的立場で、教育研究活動や医療活動に伴う公害の発生を防止し、市民を含めた関係者の生活環境の保全を図り、環境保全の向上に寄与するために平成4年に設置されました。

福岡大学の環境保全分野の研究では、福岡市と共同開発した「準好気性埋立構造(福岡方式)」が日本の廃棄物埋立地の標準工法となっているのみならず、この「福岡方式」による 既存の埋立場で発生するメタンガスの発生自体を抑制する方法が、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)で規定するクリーン開発メカニズム(CDM)の新たな手法、すなわちカーボンクレジット(先進国間で取引可能な温室効果ガスの排出削減証明)を認める手法として認定されています。

私は、福岡大学大学院工学研究科に「資源循環・環境工学専攻」が増設された平成14年から、学生とともに、「公害」、「リサイクル」、「廃棄物処理処分」、「エネルギー」、「森林環境」、「下水道」、「不法投棄」、「国際協力」等をテーマとした現場での実習などを通して環境保全について学んできました。その経験を生かして、微力ではございますが、大学内外の方々のご協力を賜りながら福岡大学の環境保全に尽くしていきたいと考えています。ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

環境保全センター長 山本俊浩(工学部教授)