共通教育センター長挨拶

共通教育センターは、福岡大学の全学部を対象にした共通教育科目を提供しています。
大学での学びは、高度な専門知識やスキルを習得することと、幅広い教養を身につけることを両輪としています。9学部を持つ総合大学である福岡大学では、教養を身につけるための広範な分野の共通教育科目が準備されています。
教養とは何か、というのは難しい問いですが、「横断的・総合的に考える力」はその1つだと考えられます。『福大生のための学習ナビ2025』にもあるように、たとえば「介護を学ぶ」ことは、利用者の身体的な介助だけを学ぶのではなく、「望ましい暮らし」を考え、介護をめぐる日本の制度や法律を知り、将来的なロボットやAIの活用も視野に入れておく必要があります。介護に限らず、1つの領域を学ぶということは、そのことだけを学ぶのではなく、領域をまたがった、横断的な総合的な理解が求められます。また、人を理解する際にも1つの側面にとらわれない視野を持つことで、他者への敬意や社会人として常識的な行動を身につけることができます。
大学を卒業後、企業・自治体・学校など様々な職場で活動する皆さんには、しっかりとした教養が求められます。
ぜひ積極的に共通教育科目を受講してください。
共通教育センターの目的と科目構成
共通教育センターは、本学の教育理念に基づいた共通教育を開講しています。本学学生に、幅広い知識と判断力、豊かな知性を有し、責任ある社会人となるための教養を身につけてもらうこと、グローバル化の中で必要とされる異文化間コミュニケーション能力を習得してもらうことを目的としています。
また、基礎的学力の習得をより充実させるために、研究・教育プログラムの開発なども行っています。
共通教育科目は、『総合教養科目』『外国語科目』『保健体育科目』および『単位互換科目』から構成されています。
『総合教養科目』は哲学、文学、歴史学といった「人文科学」、法律学、政治学、経済学、商学、社会学、心理学、文化人類学や地理学・教育学といった「社会科学」、数学、物理学、化学、生物学、地学といった「自然科学」の3つの科目群で構成されています。これらに加えて、少人数による「教養ゼミ」、複数の専門領域から現代社会の理解を目指す「総合系列科目」、主体的に学ぶための基礎を築く「学修基盤科目」も開講されています。
『外国語科目』は国際化への対応として、さまざまな国や地域の社会・文化・歴史や人々の暮らしについて学ぶため、一部の学部学科を除き、英語を第1外国語とし、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語、中国語、朝鮮語を第2外国語として学びます。
『保健体育科目』は生涯を通じて役に立つ健康・保健教育として、健康を維持し体力を増進するための基礎知識を講義と実技の両面で学びます。講義としては、健康体力づくりの理論やスポーツ文化、地域スポーツなどを学び、実技としては、基礎的な健康体力づくりのフィットネスと、さまざまなスポーツ種目を選択して体験できます。また、疾患などのため激しい運動のできない人には、実技を行わない科目が準備されています。
『単位互換科目』は連携協定を結んでいる福岡市西部地区に位置する五大学(九州大学、中村学園大学、西南学院大学、福岡歯科大学、福岡大学)が提供する、他大学の学生も受講できる科目です。他大学のキャンパスに出かけて行って科目を受講し、卒業単位とすることができます。
施設案内
共通教育センターの所管する教室及び教室で利用できる機器を記載しています。